開業のための自己資金はいくら用意すればよいか
整体院や癒しビジネスを始めたい。
こういうときに開業のための自己資金はどれくらい用意すればいいか。
2008年の調査によると、日本政策金融公庫が融資中の中小企業のうち創業5年未満の企業の開業資金は、平均 1,253万円であった。
開業資金の調達先の内訳は、
- 自己資金の平均:379万円
- 配偶者や親や兄弟・親戚などから:105万円
- 金融機関からの借り入れ:647万円
つまり身内から500万、金融機関から650万調達して起業しているわけだ。
また金融機関からの融資を受けずに自己資金などだけで開業したケースもあって、融資先全体の29.3%で約3割が融資を受けずに起業している。
融資なしで開業したケースのうち、3分の1にあたる66.4%は自己資金が500万円未満、5分の1にあたる19.8%は500~1000万円未満で開業している。
つまり500万から1000万くらい資金を用意すれば、取りあえずは開業できるって事らしい。
ただし500万円や1000万円用意したからと言って、融資なしで営業を続けるのは難しい。
というのもこれは日本公庫が融資している企業を対象とした調査だから、融資を受けずに起業したが、その後、公庫から融資を受けている企業のデータなのだ。
お店や会社を続けるには開業する時にかかるイニシャルコストと、営業を続けるのに必要な経営資金が必要なのであって、だからこそ500万円前後で開業した後、公庫に運転資金の融資を申し込んだという事になる。
日本政策金融公庫としても、実はこれから始めるお店への融資よりも、既に開業して多少なりとも営業実績のある企業の方が融資しやすいので、それを当てにして先に開業したと言うケースも多いのだろう。
だから実際に営業を続けるには、自己資金500万円ではどうしても足りなくなる。
だって内装工事だけでも2~300万円くらいは最低必要だし、店舗を借りるのであれば家賃の半年分くらいは保証金として払わないといけないから。
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